人間賛歌ブログ

映画、音楽、仕事、食べ物、、自分が取り込んだもので自分がどうやって成長していくかの記録です。

せつない。

 先週発売のBRUTUS、「せつない気持ち」を特集した今号。ぱらぱらと読む。脳科学者、大学教授、CMディレクターなどなど、その人の思う「せつなさ」について書かれている。

今号を彼女と読んでいて、互いがせつないと思う瞬間を挙げていった。なかなか、自分がせつないと思う瞬間というものを挙げられなかった。普段の生活の中には沢山のせつなさが溢れているはずなのに、あらためて考えると、せつないという感情は瞬間瞬間のものなのだと思わされる。今号を読んでいると、共感できる部分が数多くある。多分、これは自分に限ったことではなく、BRUTUSを読む人全てが感じるものではないだろうか。

今号から少しはなれたところでせつなさを感じることが出来た。一番せつないのは、せつないという特集にあまりにも共感、感化されすぎて自分の思うせつなさを忘れてしまうことなんじゃないかと思った。

なにも今回のブルータスだけに言えたことではない。その他の雑誌、本など私たちがそれらを読んで、「あー、確かにー」「あー、分かるわー」という考えだけで終わってしまう行為自体がせつない。それらからどのように影響されて、自分が何を思ったのか考えることが重要なのでは。

こんなことを考えるようになったのも、僕の友人があたかも自分の知識かのように、本に書いてあったことを語る様子を見たからだ。彼の話を聞いている最中、僕はずっとせつなかった。