東北ボランティアに行ってまいりました。
主に行った活動。
①足湯マッサージ・傾聴活動
②図書の整理・運搬
以上の活動を7月2日から5日まで行ってきた。
”学生である内に今回の被災状況をこの目で見ておきたかった”
という自分勝手な動機ではあったが、今回の活動を通じてなかなか得ることの出来ない体験が出来た。
特に二日目の足湯ボランティアは今回の震災を改めて深く考えるきっかけになった。
大槌町赤浜、ひょうたん島のモデルになった蓬莱島がある町。
http://photo.sankei.jp.msn.com/panorama/data/2011/0323ootsuchi03/
バスで非難された方がいる施設までに行くまでに、津波の被害にあったこの町の様子を見る。
自分自身が今回のボランティアで何が出来るのか。何も出来ないのではないだろうか。
そう思わざるをえない光景だった。
施設には20名くらいの方が避難していた。
若い方は、町の復興に行っているのかお年寄りばかりだった。
一人一人と足湯マッサージをしながら、話を聴く。
皆が皆、笑顔であったわけではないけれど、
「ありがとう」
という言葉をかけてくださる。
その言葉だけで何だか救われた気がした。
自分の拙いマッサージがその人に必要とされているのだと分かり、少し気が抜けた。
中には、話をしている最中に涙を流される方もいた。
その人の気持ちを全て分かるわけではないけれども、その涙が今回の震災を深く印象付けた。
絶対に風化させてはいけないものだし、今回の体験を少しでも多くの人に伝えようと思った。
次の日は図書館にて図書の整理を行った。
全国から集められた図書を、整理し分配する。
遠野市は被災地と日本を繋げるハブの役割。
震災から間もない頃は日に300箱と届いていた図書も、現在では一日に100箱しか届かないと言う。
ここにも風化の影響があることを知る。
それでも、図書の整理は追いつかず、部屋の中だけでなく廊下にも図書が山積みにされていた。
図書をパソコンで登録した後、本の背表紙にシールを貼る作業。
これにも多くの人手を要し、現状では人が足りない。
私たちのグループでは30箱くらいの図書にシールを貼った。
屋内での作業だというのに、汗が出てくる。
節電対策のためであろう、エアコンは使われていなかったようだ。
幼稚園のころに読んだことのあった絵本や小学生のときに読んだ小説や図鑑など、
懐かしい図書から最近読んだ小説まで、実に沢山の本に触れた。
中には新品同様の本まであった。
余談ではあるが、休憩時間に読んだ絵本がせつなくてよかった。
http://www.ehonnavi.net/ehon/391/%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%AA%E6%9C%A8/
今回の体験は思った以上に貴重な体験になった。
実際に現地に行かなければ分からないことがたくさんあり、
今も、被災された方は苦しい生活を強いられている。
友人が神奈川に戻ってきて言った言葉が忘れられなかった。
「同じ時間が流れてるんですよね」
同じ時間が岩手でも神奈川でも流れている。
このことは忘れてはいけない。