人間賛歌ブログ

映画、音楽、仕事、食べ物、、自分が取り込んだもので自分がどうやって成長していくかの記録です。

フラグ。

今思えばこの9月20日までの5日間はフラグだらけだった。
9/16(金)、この日から箭内道彦プロデュース「LIVE 福島」を見始める。何気なく見始めた。その日はBRAHMANが演奏する日だった。会場に直接足を運んでくれた人たちを大切にしたいから配信はやめてくれと、BRAHMAN側からの急な交渉に箭内道彦はハンディカムを自らも持って、BRAHMANのライブ映像を観客側から隠し撮り。その映像を見ながら、やっぱり箭内道彦ってすげえと思った。

今思えば、オレが広告業界を目指すきっかけは間違いなく箭内道彦だった。漠然と、広告業界かっこいいなーと思っていた3年の秋頃、深夜番組で箭内道彦が自分自身をプレゼンしていた。オレはあの姿にすごく惹かれた。すごくイケメンというわけでもない(当時の自分にとって広告業界で働く人=外見イケメン)、彼にすごく惹かれてしまった。喋り方から、彼の物事を考えるスタイルまで何もかもがかっこいいと思ってしまった。それから、大事な面接の前日とかにyoutubeで彼のドキュメンタリーを食い入るように見つめてた。何度も何度も。さすがに、同じドキュメンタリーを3回も見たら、飽きた。けれど、なんども繰り返し見た。それぐらい、彼に憧れていた。いつの間にか、広告業界で働きたいと強く思っていた。

それからというもの、広告についてもっと勉強しようと思い、図書館で本を借りたり、アマゾンで中古の本を何冊か買った。その中で、天野祐吉の「広告も変わったねぇ」という本が中でも一番のお気に入りかもしれない。広告批評で編集長として長らく、広告の批評をしていた彼が、広告界を代表するクリエイターやコピーライターたちと対談するとという内容のもの。もちろん面白い内容なんだけれど、この本に登場する人たちの語り口というか、言葉の選び方というか、すごく魅力的ですぐに惹きこまれた。彼らの言葉を読み勧めていくうちに、やっぱり広告っていいなーとまた思った。もちろん色んなしがらみや、外からは見えないことがたくさんあるんだろうけど、この業界で働けたら本望だなーと思った。

話は冒頭に戻って、フラグの話。ライブ福島を毎日見てた。卒論やらんといかんなーと思いつつも、毎日見てた。最終日の19日、猪苗代湖ズの「I love you & I need you ふくしま」を参加者みんなで演奏しているのを見て、いいなあと思ってしまった。どういった経緯でこのライブ福島が開催されたのかは知らないけれど、箭内道彦をはじめとする主催者には誰かを楽しませたいという以上に自分たちも楽しみたいっていう気持ちがあったんじゃないかなと考えると、ますます感動してしまった。

その次の日にブレーンの「箭内道彦の広告24時」を読んだ。彼は本当に好きな人としか仕事をしないという。彼の広告の根底には愛があるという。それを読んで、またオレは箭内道彦っていいなあ。と思った。
そして、その日卒業論文の中間発表が終わった後で、ある広告制作会社から内定をいただいた。

なんとなく、広告と箭内道彦に縁があるんじゃないかと思った5日間だった。